2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

みどり

夜明けまえの覚醒が連れてきた心細さを、珈琲でもって咽に流しこむ。体の不具合さはあいかわらずで、布団を被ったていで額のまん中あたりはかすかに痛むよう。手持ち無沙汰にスマホを開いて鮮やかな世界を指でなぞれど、液晶に浮かび上がったキャラクタが右…

nikki;飽和する

私に関わった人みんな、なに一つかなしい目に遭わずやすらかに生きていってほしいと願う反面、なぜ私の周囲の人々はこんなにも皆自分勝手なのだろうかと、憤りで体の内側が爛れていくのを感じている。とはいえ、私の世界はごく 限られた空間でしかなく、その…

fiction/non-fiction

かなしいをかなしいと言ってしまえばそこですべてが完結してしまう気がして、すなおに「かなしい」をくちにすることが憚られた。それでも心を満たすのはかなしみにちがいなく、すこしでも吐き出したくて舌で転がし、唇に乗せてみる。言葉はするするとたやす…